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【針ノ木岳〜蓮華岳・1泊2日テント泊登山】絶景の黒部湖と高山植物の楽園を歩く!日本三大雪渓「針ノ木大雪渓」から天空の360度パノラマへ

今回登ってきたのは、針ノ木岳(標高2,821m)と蓮華岳(標高2,799m)の長野・富山にまたがる北アルプスの名峰です!日本三大雪渓の一つ「針ノ木大雪渓」で知られ、山頂からはエメラルドグリーンの黒部湖や立山連峰、そして360度の大パノラマで槍穂高連峰などの北アルプスの名山を望めます。さらに高山植物の宝庫でもあり、鎖場や梯子 を含む中級者向けの挑戦もあり、山頂までは大変かもしれませんが、絶対忘れられない感動となります!

針ノ木岳と蓮華岳について

針ノ木岳:2,821m

■基本情報
所在地: 富山県中新川郡立山町と長野県大町市にまたがる北アルプス、後立山連峰に位置します。

■山名の由来、地域との関わり、山岳信仰などの特徴:
山名の由来:
諸説ありますが、その一つに「ハリ(墾)とは開墾の意味で、山の麓を早く開墾して農地を作ったことに由来し、その開拓のシンボルとして一本の木を植えたことから『針ノ木』と名付けられた」という伝承があります。また、漢字の「針ノ木」は、針のように尖った木を連想して名付けられたという説もあります。

地域との関わり・特徴:
日本二百名山、新・花の百名山に選定されています。日本三大雪渓の一つである「針ノ木大雪渓」があることで非常に有名で、古くからこの雪渓が登山道として利用されてきました。歴史的・文学的にも著名な山で、戦国時代の武将・佐々成政が厳冬期に針ノ木峠を越えた伝説や、日本の近代登山の先駆者である百瀬慎太郎ゆかりの地としても知られています。これらの歴史的背景が、地域との深いつながりを示しています。大雪渓の周辺は高山植物の宝庫としても知られ、登山道には美しい花々が咲き誇ります。

蓮華岳:2,799m

■基本情報
所在地: 富山県中新川郡立山町と長野県大町市にまたがる飛騨山脈北部(北アルプス)に位置し、針ノ木峠を挟んで針ノ木岳の東側に対峙しています。

■山名の由来、地域との関わり、山岳信仰などの特徴:
山名の由来:
山名に「蓮華」とあるように、その山容が蓮(ハス)の花に見立てられたことに由来すると言われています。仏教において蓮は清らかさや高貴さの象徴であり、この山の名もそうした意味合いが込められている可能性があります。

地域との関わり・特徴:
日本三百名山に選定されています。コマクサの群生地としても有名で、夏には美しい高山植物が咲き誇ります。山頂からは北アルプスの山々を360度見渡せる大パノラマが広がり、その雄大な景色が多くの登山者を魅了しています。

東京からのアクセス方法


■電車でのアクセス
針ノ木岳の登山口となる扇沢への最寄りの駅は、JR大糸線の信濃大町駅です。
▼ルート
東京駅 →(JR北陸新幹線かがやき/はくたか)→ 長野駅所要時間:約1時間30分~1時間50分
長野駅 →(JR特急しなの or JR信越本線/篠ノ井線)→ 松本駅所要時間:特急しなのが約50分、在来線が約1時間
備考: 長野駅で直通のJR大糸線が少ないため、松本駅で乗り換える方が便利です。

松本駅 →(JR大糸線)→ 信濃大町駅所要時間:約1時間
信濃大町駅 →(路線バス:関電トンネルトロリーバス扇沢行)→ 扇沢所要時間:約40分
備考: 扇沢は針ノ木岳の主要な登山口の一つです。

▼料金
合計料金の目安: 片道約12,000円~12,500円

■車でのアクセス
針ノ木岳登山口の扇沢までは、東京から高速道路を利用するのが一般的です。
▼ルート
東京方面 →(中央自動車道)→ 岡谷JCT
岡谷JCT →(長野自動車道)→ 安曇野IC
安曇野IC →(国道147号・国道148号・県道)→ 大町温泉郷方面 → 扇沢安曇野ICからは、一般道で約1時間30分~2時間程度で扇沢に到着します。

▼料金
高速料金(東京IC → 安曇野IC):ETC利用の場合:約5,000円~6,000円程度(時間帯割引等により変動)
ETCなしの場合:約6,000円~7,000円程度

駐車場料金:扇沢には有料駐車場があります。1日1,000円~1,500円程度
合計料金の目安(片道): 約9,000円~12,000円(高速料金、ガソリン代、駐車場代を含む)

冬季は積雪により通行止めとなる区間や、チェーン規制がかかる場合がありますので、事前に道路状況をご確認ください。

針ノ木岳〜蓮華岳の登山ルート紹介

▼登山した日  
2023年8月中旬


▼登山レベル
★★★☆☆ 中級者向け

登山時間は短いですが、急登や鎖場や梯子等が続くので初心者は厳しいかもしれません。

登山スケジュール

〜1day〜
07:00 登山開始 扇沢駅
08:20 大沢小屋
11:20 針ノ木小屋
13:30〜14:15 針ノ木岳山頂

〜2day〜
04:30 出発
05:15 日の出
05:50 蓮華岳3丁目
06:30 針ノ木小屋
07:00 下山開始
11:00 下山 涸沢駅

★YAMAPアカウント
ぜひ訪れてみてください→Hiking Bear

登山に行く前に必ず「YAMAP」のアプリをダウンロードしておきましょう!
電波が届かなくてもマップが使えます!

扇沢駅に駐車場がありますが、黒部ダムに行く観光客、立山連峰や爺ヶ岳に登る人たちもいるため大変込み合っていますので、朝5時までには到着しておくことが安心です。

出典:YAMAP

長野の登山おすすめシーズン

■春(4月〜6月)
春は新緑が美しく、山の植物が芽吹く季節です。4月後半から6月にかけては天候も比較的安定しており、心地よい気温の中での登山が楽しめます。山道にも雪がなく富士山も雪を被っているのでおすすめシーズンです!

■服装
日中は比較的温暖ですが、朝晩は冷え込むことがあります。長袖シャツ、薄手のフリース、ウィンドブレーカーなど、重ね着できる服装があるとよいです!

■夏(7月〜8月)
夏は高山植物が咲き誇り、山全体が色とりどりの花で覆われます。避暑地としても人気があり、涼しい気候の中、快適に登山が楽しめます。ただし、週末や祝日は混雑する場合があることを頭に入れておきましょう。
■服装
暑さ対策として、通気性の良い吸汗速乾性素材のウェアを着用しましょう。帽子、サングラスもあるとよいです!

■秋(9月〜11月)
秋は紅葉が山を彩り、その美しさは格別です。10月中旬から11月上旬にかけてが紅葉のピークで、多くの登山者や観光客が訪れます。秋晴れの日が多く、空気が澄んでいるため、遠くの山々まで見渡す絶好の機会です。

■服装
気温の変化が大きいため、フリースやダウンジャケットなど、保温性の高いウェアを持参しましょう!

■冬(12月〜3月)
冬季は雪山登山となり、装備と経験が必要です。ただし、雪に覆われた景色は幻想的で、特に経験豊富な登山者にとっては大きな魅力があります。安全に楽しむために、冬山装備や天候のチェックは必須です。

■服装
厚手の防寒着、帽子、手袋、ネックウォーマーなどが必要です。積雪状況によっては、アイゼンやピッケルが必要になります。

針ノ木岳と蓮華岳の魅力

針ノ木岳山頂の眼下に広がるエメラルドグリーンの黒部湖とその後ろにそびえ立つ立山連峰!針ノ木山頂からの360度パノラマを堪能しましょう!

針ノ木岳山頂や針ノ木峠から見ることはができるスバリ岳〜鹿島槍ヶ岳へと続く美しい稜線をぜひお楽しみください!体力と時間に余裕があればスバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳〜爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳まで縦走できるのでぜひ挑戦してください!

蓮華岳の山頂から広がる360度大パノラマが広がっており、剱岳や槍穂高連峰などの北アルプスの名山から南アルプスや富士山まで眺めることができます!

登山に行く前の準備

登る際の安全性を確保するためには、入念な準備と計画が不可欠です。天候とMAPのダウンロードなど事前準備をしっかり行いましょう!

■おすすめの天候アプリ
私が普段使っているのは「てんきとくらす」というアプリです。
このように山頂からの見晴らし情報や1日の山の天候を把握することができます!ぜひ使ってみてください!

参照元:てんきとくらす

■MAPの準備
この記事を読んでいる方はすでにダウンロードしているかもしれませんが、やはり「YAMAP」がおすすめです!
YAMAPはスマホのGPS機能を利用することで、電波の届かない山の中でも現在位置を知ることができるアプリです。 登山中の遭難原因の大半を占める「道迷い」を回避することができます!

針ノ木岳と蓮華岳を登ってみて

ずっと気になっていた針ノ木岳にテントで1泊2日で行ってきました〜!沢沿い登りや鎖場・梯子を使った登りもあって飽きずに楽しく登れました!朝日に照らされる北アルプスは本当に美しく、針ノ木岳山頂からの景色は一生見れましたね!エメラルドグリーンの黒部湖と立山連峰、スバリ岳から鹿島槍ヶ岳へと続く稜線、蓮華岳山頂に広がる360度パノラマもすべて最高でした!日本三大雪渓である「針ノ木大雪渓」を楽しみにしていましたが、8月中旬はもうほとんど溶けていました。。。非常に残念でした…。また行きたいです!

登山口〜山頂までの景色

扇沢駅に駐車場がありますが、黒部ダムに行く観光客、立山連峰や爺ヶ岳に登る人たちもいるため大変込み合っていますので、朝5時までには到着しておくことが安心です。
※扇沢駅の駐車場情報はこちらから

07:00 登山開始 針ノ木登山口(扇沢駅)
黒部ダムや立山に行くことができる扇沢駅の左手に針ノ木登山口があります。

途中までの登山道は林道と整備されている針ノ木自然歩道を交互に、4回ほど出たり戻ったりを繰り返しながら、緩やかな山道を登っていきます。

徐々に登りも増えていきます

3回ほど沢に開けて、美しい稜線の姿を見ることができます!

08:50(登り始めて1時間50分)
大沢小屋からしばらくすると針ノ木雪渓のある沢へと出ます!が…8月中旬では雪渓がほとんど溶けていました…。次回必ずリベンジです!

雪渓があれば直線で上がっていくことができるのですが、8月中旬ではすでに溶けてしまっているので、沢の側道にある鎖場や梯子の山道を登っていきます。

8月中旬では雪渓がほとんど溶けてしまっております。そのためアイゼンを持っていく必要がないのです。

針ノ木小屋までのラストスパートはジグザグの緩やかな山道を登っていきます。振り返るとスバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳〜爺ヶ岳までの美しい稜線を一望できます。

11:20 針ノ木小屋
標高2536mの針ノ木峠に針ノ木小屋があります。食事や飲み物、グッズの販売も行っています。もちろん泊まることもできます。
針ノ木小屋の詳細はこちらから

蓮華岳がそびえ立つ

テント場からは「スバリ岳〜赤沢岳〜鳴沢岳〜爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳」までの美しい稜線を一望できます。

こちらは針ノ木小屋から眺めることができる絶景です!燕岳や槍穂高連峰、乗鞍岳、水晶岳、赤牛岳など北アルプスの名山を一望できます。

槍ヶ岳を眺めながら食べる醤油ラーメンは絶品です・・・!!!

13:30 針ノ木岳へ出発
さて!腹ごしらえも終えたので、気を取り直して針ノ木岳山頂を目指していきます!

ザレ場が続くので気をつけて登らなければ滑ります。。。

14:15 針ノ木岳山頂
ついに登頂しました〜!!ガスっていましたが時折青空も現れて絶景を楽しむことができました!

針ノ木岳の山頂からは、エメラルドグリーンの黒部湖、その奥に立山連峰が広がります。360度の大パノラマを楽しみましょう!

スバリ岳もかっこいいですね〜時間あれば行きたかったが今回は天候崩れやすかったので行けず。。。

最高の景色すぎてずっといれますね。笑

高山植物の宝庫

高山植物の宝庫でもある針ノ木岳では、コマクサやチングルマなどの高山植物が山道を美しく彩っているので、山の景色以外も楽しむことができます!

西日が差し込んだ景色を楽しむことができるのもテント泊登山の楽しみのひとつですね〜

天の川や流れ星。都会では絶対に見ることができない絶景が広がっています。

5:00 空が明るくなってきました
蓮華岳山頂を目指して登っていきます

振り返ると針ノ木岳〜スバリ岳がドン

剱岳がそびえ立つ。。。美しいですね。。。

朝靄の中から顔を出す爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳

日の出に間に合わなかったので蓮華岳の途中から日の出を楽しみます。

蓮華岳までの稜線が美しい・・・!

奥に槍ヶ岳を見ることができます!

蓮華岳山頂からは360度北アルプスの人気の山々を見渡すことができます。さらにはコマクサなど高山植物を楽しむことができます。ぜひ蓮華岳も一緒に味わってみてください!

針ノ木岳と蓮華岳の絶景を楽しむために
ぜひ登ってみてはいかがでしょうか?

北アルプスおすすめの山を紹介

他にも北アルプスおすすめの山はたくさんあるのでぜひこちらからチェックしてみてください!

登山装備・持ち物

⛰服装⛰
・登山靴
足をしっかりサポートし、滑りにくいソールを持つ登山靴が必要です。快適な登山体験のためには適切なサイズとフィット感が重要です。

・登山服
Tシャツ、短パン(ロングでも可、草とか当たるの嫌だったらロングタイツ)、アウトドアジャケット、・厚手の靴下
・帽子・替えのTシャツ※季節によって調節しましょう。

・登山用リュックサック:
必要な装備や飲食物、防寒具などを収納できる大きさのリュックサックが必要です。背負い心地や調整機能にも注意しましょう。

・保護具
ヘルメットや手袋、サングラスなど、頭部や手足の保護具が登山中の安全を確保するために重要です。

・防寒着:
山岳地帯では気温が急激に変化するため、防寒具を持つことが重要です。フリース、ダウンジャケット、防風・防水のシェルジャケットなどが必要です。

・トレッキングポール
坂道や不安定な地形でのバランスをサポートするためのトレッキングポールが役立ちます。

・登山地図アプリ「YAMAP」
事前に、登山地図アプリ「YAMAP」で登る山の地図をダウンロードしましょう。オフラインの状態でもGPSで自分の場所を確認することができます。

⛰おすすめアイテム⛰
・応急処置キット
・ヘッドランプ
・飲み物(これ大事!大いに越したことない!笑)1リットルは必要
・食料 途中で食べるおにぎりとかウイダーも◎
・おやつ
・お金(電子化してないから現金あった方がいいです!)
・虫除けスプレー(なくても全然いい)
・タオル
・日焼け止め
・ティッシュ、ウエットティッシュ
・充電器
・折り畳み傘orかっぱ 

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