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【烏帽子岳〜野口五郎岳の縦走】ブナ立尾根を越えて天空の回廊へ!北アルプス裏銀座の真骨頂!

アルピニストの魂を揺さぶる、北アルプスの奥深き領域。その核心部へと誘う「裏銀座縦走路」は、多くの登山者が一度は夢見る天空の回廊です。今回踏破するのは、日本三大急登に数えられるブナ立尾根の試練を乗り越え、その先へと続く烏帽子岳(えぼしだけ)、そして雄大な山容を誇る野口五郎岳(のぐちごろうだけ)この1泊2日の縦走は、まさにアルパインクライマーの経験と体力が試される、しかしそれ以上の感動と達成感を与えてくれる、北アルプス屈指のクラシックルートと言えるでしょう。
この記事では、北アルプスの縦走経験があり、さらなる挑戦を求める中級以上の登山者、そして日本の山岳文化と本格的なアルパインルートに触れたい経験豊富な外国人登山者に向けて、詳細なルート情報と安全登山のための知識、そしてこの山域の尽きない魅力を余すところなくお伝えします。さあ、天空の稜線が織りなす絶景と、厳しい自然がもたらす静謐な時間へ、一歩踏み出しましょう!

烏帽子岳と野口五郎岳について

基本情報
所在地: 長野県大町市と富山県富山市の境に位置する北アルプス南部。中部山岳国立公園内にあります。
・烏帽子岳 (Mt. Eboshi-dake): 標高 2,628m
・野口五郎岳 (Mt. Noguchi-Goro-dake): 標高 2,924.5m

山名の由来、地域との関わり、山岳信仰など
・烏帽子岳:
その名の通り、山頂部の岩峰が古来の貴族や武士がかぶった「烏帽子」に似ていることから名付けられました。古くから信仰の対象ともされてきた山です。

・野口五郎岳:
山名の「野口」は地名に由来し、「五郎(ゴーロ)」は山頂付近に巨岩がゴロゴロと転がっている様子を表す「ゴーロ場」から来ているという説が有力です。山頂には野口五郎の名の由来となったとされる野口みずきさんの記念プレートがあることでも知られますが、これは近年の話であり、山名自体の歴史は古いです。この山域は、近代登山が始まる以前は、猟師や修験者などが足を踏み入れる程度だったと考えられています。

〜東京からのアクセス方法〜
■主要都市からのアクセス
東京方面から:
①北陸新幹線で長野駅、特急バスで信濃大町駅へ(約2時間40分、約10,000円~)。
②JR中央本線特急「あずさ」で松本駅、大糸線で信濃大町駅へ(約3時間40分、約8,000円~)。
名古屋方面から:
JR中央本線特急「しなの」で松本駅、大糸線で信濃大町駅へ(約3時間、約6,500円~)。
大阪方面から:
東海道新幹線で名古屋駅乗り換え、上記名古屋ルート(約4時間、約13,000円~)。

■最寄り駅
JR大糸線 信濃大町駅

■信濃大町駅から登山口(七倉山荘)まで
路線バス:
アルピコ交通バス「葛温泉行き」に乗車、「七倉ダム」バス停下車(約40分、約1,300円)。
※運行本数が少ないため、時刻表を必ず事前に確認。夏季のみ運行の場合あり。
タクシー:
信濃大町駅から七倉山荘まで約30分、約7,000円~8,000円。

■七倉山荘から濁沢登山口まで
七倉山荘から高瀬ダムゲートまでは徒歩(約30分)または特定タクシー。
高瀬ダムゲートから濁沢登山口までは特定タクシーのみ通行可(約15分、1台約2,200円/人程度、相乗りが基本)。
運行期間・時間・予約方法(不要な場合が多いが確認推奨)は、大町市観光協会やタクシー会社のウェブサイトで必ず事前に確認してください。

■車
最寄りIC:長野自動車道 安曇野IC
ICからのルート: 安曇野ICから国道147号、148号、県道306号を経由し七倉山荘へ(約1時間15分)。
登山口駐車場:七倉山荘手前に無料駐車場あり(約200台)。シーズン中の週末や連休は早朝に満車になる可能性あり。

■注意点
七倉山荘から先、高瀬ダム方面へは一般車両進入禁止。

登山ルート紹介

▼登山した日  
8月下旬

▼登山レベル
★★★☆☆
登山初心者だと少し厳しいです。
初心者でも根性あれば大丈夫ですが、ある程度体力なければきついかもしれません。

▼登山スケジュール
– DAY1
08:45 北アルプス裏銀座登山口(ブナ立尾根登山口)
10:35 三角点
11:45 烏帽子小屋
11:50 キャンプ場
〜ランチ〜
13:00 烏帽子小屋
13:10 前烏帽子岳
13:35 烏帽子岳
休憩
16:30 烏帽子岳
18:30 前烏帽子岳
18:40 キャンプ場

– DAY2
06:24 キャンプ場
09:20 野口五郎小屋
09:40 野口五郎岳
10:40 真砂岳
12:35 湯俣岳
13:50 竹村新道入口
14:00 湯俣山荘
16:00 湯俣温泉登山口

★YAMAPアカウント
ぜひ訪れてみてください→Hiking Bear

出典:YAMA

登山おすすめシーズン

■春(4月〜6月)
春は新緑が美しく、山の植物が芽吹く季節です。4月後半から6月にかけては天候も比較的安定しており、心地よい気温の中での登山が楽しめます。山道にも雪がなく富士山も雪を被っているのでおすすめシーズンです!

■服装
日中は比較的温暖ですが、朝晩は冷え込むことがあります。長袖シャツ、薄手のフリース、ウィンドブレーカーなど、重ね着できる服装があるとよいです!

■夏(7月〜8月)
夏は高山植物が咲き誇り、山全体が色とりどりの花で覆われます。避暑地としても人気があり、涼しい気候の中、快適に登山が楽しめます。ただし、週末や祝日は混雑する場合があることを頭に入れておきましょう。
■服装
暑さ対策として、通気性の良い吸汗速乾性素材のウェアを着用しましょう。帽子、サングラスもあるとよいです!

■秋(9月〜11月)
秋は紅葉が山を彩り、その美しさは格別です。10月中旬から11月上旬にかけてが紅葉のピークで、多くの登山者や観光客が訪れます。秋晴れの日が多く、空気が澄んでいるため、遠くの山々まで見渡す絶好の機会です。

■服装
気温の変化が大きいため、フリースやダウンジャケットなど、保温性の高いウェアを持参しましょう!

■冬(12月〜3月)
冬季は雪山登山となり、装備と経験が必要です。ただし、雪に覆われた景色は幻想的で、特に経験豊富な登山者にとっては大きな魅力があります。安全に楽しむために、冬山装備や天候のチェックは必須です。

■服装
厚手の防寒着、帽子、手袋、ネックウォーマーなどが
必要です。積雪状況によっては、アイゼンやピッケルが必要になります。

見どころポイント

裏銀座の稜線からの大パノラマ
烏帽子岳から野口五郎岳へ続く稜線は、まさに天空の散歩道。槍ヶ岳、穂高連峰、水晶岳、鷲羽岳、薬師岳といった北アルプスの名峰群を一望できる絶景が続きます。

高山植物の宝庫!
特に烏帽子小屋周辺の「烏帽子田園」や野口五郎岳のカール地形では、コマクサ、チングルマ、ハクサンイチゲなど、数多くの高山植物が厳しい環境の中で可憐な花を咲かせます。

ご来光・夕焼け・満点の星空
山小屋泊ならではの特権。特に稜線からのご来光や、都会では見られない満天の星は感動です。

安全性とリスク管理

登る際の安全性を確保するためには、入念な準備と計画が不可欠です。まず、天候情報を常にチェックし、悪天候が予想される場合は登山を控える判断が求められます。

安全登山のための具体的な対策!
・セルフレスキューの意識: 万が一の事故に備え、応急処置の知識やツェルトなどの装備も検討。
・登山計画書(登山届)の作成・提出: 長野県では条例により指定山域での登山計画書提出が義務化されています。

 オンライン(「コンパス」など)または登山口ポストへ必ず提出。
・気象情報の収集と判断: 山の天気は急変します。複数の天気予報サイト(てんきとくらす、ヤマテンなど)を確認し、悪天候時は無理をしない。

登山体験談

烏帽子岳から野口五郎岳への縦走は、北アルプス三大急登「ブナ立尾根」という厳しい試練から始まり、その先には天空の回廊と呼ぶにふさわしい雄大な稜線歩きが待っています。360度の絶景パノラマ、可憐な高山植物との出会い、そして山小屋での温かい一夜は、日常では決して味わうことのできない深い感動と達成感を登山者にもたらしてくれるでしょう!
このコースは、相応の体力と経験、そして入念な準備が求められます。しかし、その先に広がるのは、まさにアルピニストの魂を揺さぶる世界です。日本の山岳文化の奥深さに触れながら、自らの足で踏破する喜びを存分に味わってください
〜!

DAY1

6:30 七倉山荘駐車場
この時間に到着しても駐車場は空いておりました!ただ駐車場の80台程度と限られているので7時前後到着をおすすめします!

七倉山荘の情報はこちら

食事や温泉だけでなく宿泊施設も整っているので、前泊するのも良いですね!

7:30 七倉山荘
まずは高瀬ダムを目指して七倉山荘からタクシーに乗ります!
トイレは七倉山荘で済ませるのが良いですね。

中間地点⇔高瀬ダムを往復しているタクシーに乗り継ぎます!
我ら二人なので相乗りしていきます〜

七倉山荘を出発してから待ち時間含めてだいたい1時間くらいで高瀬ダムに到着しました

まず北アルプス裏銀座登山口(ブナ立尾根登山口)を目指していきます〜特に険しい道はないです!

08:45 北アルプス裏銀座登山口(ブナ立尾根登山口)
ここから本格的に登山道に入っていきます!
登り始めから急登なので気合いいれてください!

8から1まで小さな看板があるので余裕があれば探してみてください!(たぶん8からある、、、それより前見落としているかも)

10:35 三角点
登り始めて2時間ほどで半分くらいまで来ました!景色も開けていないので
ブナ立尾根やはりしんどいですね、、、

登り始めて2時間30分ほどで地点2まで来ました〜もう8割程登り終えましたね!

11:45 烏帽子小屋
登り始めて3時間で今回の泊まるスポットに到着しました!時間は短いがブナ立尾根はやはりしんどかったですね!

烏帽子小屋
烏帽子小屋は、裏銀座コースの起点に佇む歴史ある山小屋です。創業約100年の趣ある建物で、素朴ながらも登山者にとって温かい場所です。名小屋からの雄大な眺望も魅力。烏帽子岳や四十八池へのアクセスも良く、北アルプスの自然を満喫する拠点となります。
詳細情報はこちら

夏山の楽しみのひとつ!高山植物です!北アルプスの高山植物は本当に豊かです!

本日のテント泊場はこちらです!

12時頃に到着していますが、反対から来ている人もいるのですでにいっぱいでした。。。
13時以降に到着していた人たちはかなり困っていましたので、11時頃までに到着しているのが良いでしょう!

テント泊場に荷物を置いて烏帽子岳山頂を目指しますが、山頂手前がかなり急でした!

13:35 烏帽子岳(2628m)
ついに登頂しました〜!山頂は岩峰になっているためまったりするスペースはないです、、、がご飯食べている人もいました!

烏帽子岳からは「剱岳、立山、三ツ岳、餓鬼岳、薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、野口五郎岳鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳」などを望むことができます!

18時半頃には日が沈み綺麗なマジックアワーの景色が広がります!

テント泊の醍醐味のひとつ!星空です!2500mを超える山頂から見る星空は本当に感動します!しかもこの日は雲海も広がっていました!(線になっているのは流れ星です)

DAY2

さて2日目です!日の出の時間は5時頃です!
日の出を見るおすすめスポットは「前烏帽子岳山頂」です!人も少ないので穴場です!

本当は1日目に見たかった景色ですが、2日目快晴だったので美しい烏帽子岳を見ることができました!

6時半には烏帽子小屋を出発して野口五郎岳を目指します!ちなみにこの時間はみんなすでに出発しているので山道は空いていました(笑)

振り返ると剣岳や立山、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳など北アルプスの絶景が広がっています!控えめにいって最高です!

見てくださいこの稜線!最高じゃないですか!?
しかも奥には表銀座、槍ヶ岳が見えます!

野口五郎岳に向かっている途中、右手にはずっと薬師岳、水晶岳、鷲羽岳の山々が広がっています!圧巻です!

09:20 野口五郎小屋
烏帽子小屋を出発して3時間程で小屋に到着しました!

野口五郎小屋
北アルプス裏銀座縦走路に位置し、水晶岳と鷲羽岳へのアクセスに便利な山小屋です。三方を山に囲まれた穏やかな場所にあり、静かで落ち着いた雰囲気が魅力。夕焼けに染まる山々の眺めは格別です。食事は温かく、アットホームなもてなしも評判。裏銀座縦走の疲れを癒し、ゆったりとした時間を過ごせるでしょう。テント場も整備されています。
詳細情報はこちら

野口五郎岳までの稜線をお楽しみください!

09:40 野口五郎岳(2,924 m)
烏帽子小屋を出発してから3時間程で登頂できました〜!この時間はほとんど人もいないので開放感あって最高でした!
見渡す限り山!北アルプスがすべて見える!圧巻でした!

竹村新道から下山していきます!

槍ヶ岳が目の前にそびえ立つ!圧巻ですね!
表銀座を見ながら下山できる贅沢な道ですが、このあとどんどん険しくなります、、、

竹村新道から下山する人は本当に気をつけてください、、、、!

14:00 湯俣山荘
下山し始めて3時間半ほどかけてやっと山荘に到着です

これ以外にも渡る方法ありますが楽しそうだったので挑戦!

綺麗ななのですがこのひたすら歩いて行きます、、、

帰って来ました〜!
湯俣山荘から2時間近く歩いて高瀬ダムに戻ってき来ました!
実は16時までしかタクシーの送迎がないので、16時を過ぎてしまうと1時間かけて七倉山荘まで戻らなければいけないのです、、、

七倉山荘の日帰り温泉で2日間の疲れを取って今回の登山を無事に終えました〜!

おすすめのテント泊登山を紹介

他にもおすすのはたくさんあるのでぜひこちらからチェックしてみてください!

登山装備・持ち物

⛰服装⛰
・登山靴
足をしっかりサポートし、滑りにくいソールを持つ登山靴が必要です。快適な登山体験のためには適切なサイズとフィット感が重要です。

・登山服
Tシャツ、短パン(ロングでも可、草とか当たるの嫌だったらロングタイツ)、アウトドアジャケット、・厚手の靴下
・帽子・替えのTシャツ※季節によって調節しましょう。

・登山用リュックサック:
必要な装備や飲食物、防寒具などを収納できる大きさのリュックサックが必要です。背負い心地や調整機能にも注意しましょう。

・保護具
ヘルメットや手袋、サングラスなど、頭部や手足の保護具が登山中の安全を確保するために重要です。

・防寒着:
山岳地帯では気温が急激に変化するため、防寒具を持つことが重要です。フリース、ダウンジャケット、防風・防水のシェルジャケットなどが必要です。

・トレッキングポール
坂道や不安定な地形でのバランスをサポートするためのトレッキングポールが役立ちます。

・登山地図アプリ「YAMAP」
事前に、登山地図アプリ「YAMAP」で登る山の地図をダウンロードしましょう。オフラインの状態でもGPSで自分の場所を確認することができます。

⛰おすすめアイテム⛰
・応急処置キット
・ヘッドランプ
・飲み物(これ大事!大いに越したことない!笑)1リットルは必要
・食料 途中で食べるおにぎりとかウイダーも◎
・おやつ
・お金(電子化してないから現金あった方がいいです!)
・虫除けスプレー(なくても全然いい)
・タオル
・日焼け止め

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