息をのむほどに雄大な富士山の姿を間近に仰ぎ見ながら、静寂に包まれた原生林の中をゆっくりと歩を進めます。足元には苔むした岩が転がり、頭上からは優しい木漏れ日が降り注ぎます。山梨県にひっそりと佇む黒岳は、そのような神秘的な魅力に満ちた山です。経験豊富な日本人登山家の方はもちろん、登山初心者も気軽に登れますし、日本での登山に憧れをお持ちの外国人の方にも、きっと忘れられない素晴らしい体験となるでしょう。今回は、黒岳の奥深い魅力と、安全に登山をお楽しみいただくための情報を、詳しくご紹介いたします。さあ、ご一緒に黒岳の探求へと出発しましょう!
黒岳について

黒岳は、山梨県南都留郡富士河口湖町に位置する標高1,793mの山です。富士山の北西麓、富士山原始林の中にあり、豊かな自然と静寂に包まれています。
山梨の黒岳は、樹齢数百年の原生林が広がり、四季折々の自然美と静寂に包まれた山です。山頂や登山道からは雄大な富士山の絶景を望めます。登山者が比較的少なく、落ち着いた山歩きを楽しめるでしょう。豊かな自然環境は多様な動植物の生息地であり、苔むした岩などが神秘的な景観を作り出しています。古くから富士山信仰と深く結びつき、修験道の修行の場でもありました。地域住民にとって水源の森として大切にされ、その歴史や文化的背景は、日本の自然崇拝や山岳信仰を理解する上で貴重な機会となります。
〜東京からのアクセス方法〜
公共交通機関:
①新宿駅からJR中央線特急で大月駅まで約1時間。
②大月駅で富士急行線に乗り換え、河口湖駅まで約1時間。
料金目安: 片道 約3,000円〜4,000円 (特急料金含む)。
時間目安: 約2時間。
③河口湖駅 から登山口まで:
河口湖畔登山口までは、タクシーで約15分 (料金目安: 約2,000円〜3,000円)。
車:
中央自動車道河口湖IC より約15分。
駐車場:すずらん群生地駐車場
注意点: 登山シーズン中は、周辺道路や駐車場が大変混雑します。時間に余裕を持って出発しましょう。
登山ルート紹介

▼登山した日
4月下旬
▼登山レベル
★☆☆☆☆
雪山初心者も登りやすい山道なのでおすすめです。
▼登山スケジュール
07:30 すずらん群生地第1駐車場
08:15 黒岳登山口
09:30 黒岳
10:30 下山開始
11:10 黒岳登山口
11:30 すずらん群生地第1駐車場
★YAMAPアカウント
ぜひ訪れてみてください→Hiking Bear

・すずらん群生地第1駐車場はおよそ40台駐車可能ですが8時半から開くので注意してください。ただし、手前に登山者専用の駐車場があり24時間空いているので安心してください。しかも7時半に到着しましたが空いていたので早すぎなくても大丈夫です。
登山おすすめシーズン

■春(4月〜6月)
春は新緑が美しく、山の植物が芽吹く季節です。4月後半から6月にかけては天候も比較的安定しており、心地よい気温の中での登山が楽しめます。山道にも雪がなく富士山も雪を被っているのでおすすめシーズンです!
■服装
日中は比較的温暖ですが、朝晩は冷え込むことがあります。長袖シャツ、薄手のフリース、ウィンドブレーカーなど、重ね着できる服装があるとよいです!
■夏(7月〜8月)
夏は高山植物が咲き誇り、山全体が色とりどりの花で覆われます。避暑地としても人気があり、涼しい気候の中、快適に登山が楽しめます。ただし、週末や祝日は混雑する場合があることを頭に入れておきましょう。
■服装
暑さ対策として、通気性の良い吸汗速乾性素材のウェアを着用しましょう。帽子、サングラスもあるとよいです!
■秋(9月〜11月)
秋は紅葉が山を彩り、その美しさは格別です。10月中旬から11月上旬にかけてが紅葉のピークで、多くの登山者や観光客が訪れます。秋晴れの日が多く、空気が澄んでいるため、遠くの山々まで見渡す絶好の機会です。
■服装
気温の変化が大きいため、フリースやダウンジャケットなど、保温性の高いウェアを持参しましょう!
■冬(12月〜3月)
冬季は雪山登山となり、装備と経験が必要です。ただし、雪に覆われた景色は幻想的で、特に経験豊富な登山者にとっては大きな魅力があります。安全に楽しむために、冬山装備や天候のチェックは必須です。
■服装
厚手の防寒着、帽子、手袋、ネックウォーマーなどが必要です。積雪状況によっては、アイゼンやピッケルが必要になります。
見どころポイント
黒岳は、登山初心者でも十分すぎるくらい楽しむことができます。そんな黒岳の見どころポイントを3つ紹介します。
圧倒的!ここでしか見ることのできない河口湖と富士山の絶景ビュー広がる!

往復3時間!登山初心者でも手軽に登れる山!

たくさんの植物を楽しむことができる自然豊かな山道!

安全性とリスク管理
登る際の安全性を確保するためには、入念な準備と計画が不可欠です。まず、天候情報を常にチェックし、悪天候が予想される場合は登山を控える判断が求められます。
登山体験談
いつもより遅い時間にスタートして、いざ黒岳の登山道へ。足元に広がる落ち葉を踏みしめるたびに、カサカサという心地よい音が響きます。最初は緩やかだった道のりも、徐々に傾斜を増えてきましたが、それも少しなので全然疲れません。あっという間に黒岳山頂に!しかし山頂は景色が開いていないので200mほど歩いて展望広場へ!目の前に飛び込んできたのは、想像をはるかに超える大パノラマでした!河口湖を前に佇む富士山はまさに圧巻でした!富士山を見ながら食べたカップ麺は最高でした!
中央道からの富士山がとてもきれいです!

登山口にたどり着く前の河口湖で見た富士山が本当に綺麗でした!この日は天気も良く富士山日和でしたね!
4月下旬はすでに雪も溶けてノーマルタイヤでも走ることができますね。緑も増えて少しだけ夏を感じることができます!


07:20 すずらん群生地 登山者駐車場
朝7時以降に到着しても全然空いていましたね!ただ5月下旬はすずらん見頃のシーズンなのでもっと混むかと思います。


07:30 すずらん群生地第1駐車場
駐車場から10分ほどかけてすずらん群生地駐車場を目指します!
こっちの駐車場は8時半からしか開かないですが、トイレは開いています!



実は、2024年4月25日にFUJIYAMAツインテラスがオープンしたことで観光客が増えています!河口湖や山中湖、世界文化遺産の富士山が一望できる眺望スポット!
・テラスまではシャトルバスが出ています。
・詳細はFUJIYAMAツインテラスのサイトからご確認ください!


08:15 黒岳登山口
さあ!ここからおよそ1時間ほどかけて山頂を目指します!

登り始めはてとても緩やかな山道で歩きやすいです!落ち葉と新芽が混ざり合う季節の変わり目を感じますね!
道を間違えて急登の道をいってしまいました。本当はちゃんと緩やかな道が続きますね!

山頂までの手前は少し急登が10分ほど続きますが、道はそこまで険しくないです!


09:30 黒岳
登り始めて1時間ちょっとで山頂に到着しました!山頂の景色は開けていないので写真を撮ったら完了です!
黒岳山頂から200mほど離れた眺望スポットを目指します!

到着しました〜!最高の天気と景色です!河口湖と富士山を一望できる絶景スポットです!
朝早いと人も少ないのでこの絶景を独り占めできますので10時頃までに到着することをおすすめします!

富士山だけでなく右手には南アルプスが広がっております!

眺望スポットは開けているので富士山を見ながらご飯食べます〜!
おすすめスポット紹介



実は、2024年4月25日にFUJIYAMAツインテラスがオープンしたことで観光客が増えています!
河口湖や山中湖、世界文化遺産の富士山が一望できる眺望スポットにシャトルバスに乗って手軽にいけます!
・テラスまではシャトルバスが出ています。
大人:往復1800円、小人:往復800円
・詳細はFUJIYAMAツインテラスのサイトからご確認ください!
おすすめの登山初心者向けの山を紹介
他にもおすすの登山初心者向けの山はたくさんあるのでぜひこちらからチェックしてみてください!
登山装備・持ち物
⛰服装⛰
・登山靴
足をしっかりサポートし、滑りにくいソールを持つ登山靴が必要です。快適な登山体験のためには適切なサイズとフィット感が重要です。
・登山服
Tシャツ、短パン(ロングでも可、草とか当たるの嫌だったらロングタイツ)、アウトドアジャケット、・厚手の靴下
・帽子・替えのTシャツ※季節によって調節しましょう。
・登山用リュックサック:
必要な装備や飲食物、防寒具などを収納できる大きさのリュックサックが必要です。背負い心地や調整機能にも注意しましょう。
・保護具
ヘルメットや手袋、サングラスなど、頭部や手足の保護具が登山中の安全を確保するために重要です。
・防寒着:
山岳地帯では気温が急激に変化するため、防寒具を持つことが重要です。フリース、ダウンジャケット、防風・防水のシェルジャケットなどが必要です。
・トレッキングポール
坂道や不安定な地形でのバランスをサポートするためのトレッキングポールが役立ちます。
・登山地図アプリ「YAMAP」
事前に、登山地図アプリ「YAMAP」で登る山の地図をダウンロードしましょう。オフラインの状態でもGPSで自分の場所を確認することができます。
⛰おすすめアイテム⛰
・応急処置キット
・ヘッドランプ
・飲み物(これ大事!大いに越したことない!笑)1リットルは必要
・食料 途中で食べるおにぎりとかウイダーも◎
・おやつ
・お金(電子化してないから現金あった方がいいです!)
・虫除けスプレー(なくても全然いい)
・タオル
・日焼け止め